稲のプール育苗
保温マットで覆っていた種もみも1週間ほどすると発芽してきます。
1cm足らずのところではがして常温にさらします。
水を入れてプール育苗に入ります。
多くの農家は水やりをジョロとうで行い朝晩ビニールハウスの開閉をして
寒さに遭わせないようにします。一度寒さに遭わせると苗の生長が止まってしまうからです。
これが薄蒔きのプール育苗だと昼も夜も水をためておくだけで開閉の必要がなく、ムレ苗防除の農薬などは一切不要です。
農文協の書籍に紹介されている方法で私のように会社勤務の都合で開閉作業の出来ないものにとってはありがたい方法です。
天候が良すぎると苗が伸びすぎて悩む農家が結構多いのですが、その悩みはほぼないです。
かまぼこ型にもならず均一に育てられます。
手造り堆肥散布機
冬の間、暇を見つけて堆肥散布の小道具造りを試みました。
昨年、わらと交換して手に入った牛糞堆肥を手作業で撒いたらかなり重労働だったもので。
運搬車に木枠を取り付けて動くと堆肥が振動で振り落とされる事で散布出来ると考えました。
けれども実際に動かしてみると振動はさほどおきず、発進と停止の時にこぼれてくるだけでした。
これだけ隙間が空いているんですけど・・・。
というわけで今年も人力作業で散布しました。トホホ。(^^;
長野の小規模への字稲作
長野県佐久市で4反歩という小規模ですが、会社勤務の傍ら稲作りをしております。
父の死後、さほどに強い意志で稲作を引き継いだわけではありませんでしたが、
ふとした事から父の持っていた、「ここまで知らなきゃ損する痛快コシヒカリつくり」
という本を読み、衝撃を受けました。
一般の農家が行っている栽培方法はV字型稲作といわれる方法で、最初からたくさんの肥料を与え、グングン成長させるが夏の真っ盛りは成長を抑制する。穂の出る時期に
なったら再びドンと肥料を与えて多収穫を狙うというもの。
への字稲作は、これとは逆に最初は肥料を入れないか少なめ、穂の出る45日前という夏の真っ盛りに肥料をドンと与えて太く大きな稲に成長させるというものです。
生き物の自然の成長そのままというわけですね。
今年もへの字稲作にチャレンジします。
田植えも坪当たり37株の疎植植えなので除草剤以外の農薬を使いません。
使う必要がなくなったという方が正しいかも。
たびたび失敗して収量を落としてしまうので周囲では疎植にはしてもへの字栽培をする人は見かけません。
私がこの稲作りの流行らない原因を作っているのかも。(^^;
というわけでいろいろな失敗したときのデータを整理し直して再挑戦です。
今年の出来映えはどんな事になるのかワクワクします。
4月9日に塩水選を行いました。
浮かんだ種もみは捨てて沈んだものだけ使います。
これを始めてから稲こうじ病はなくなりました。
こうしておいてから浸種をします。
水の交換がいらないように金魚飼育用ポンプで空気を送り込みます。
4月20日籾引き上げ乾燥。
4月23日捲きこみしました。1箱当たり80gの薄蒔きです。昨年は90gで欠株の少ないのは良かったのですが、天候の良すぎた事もあってやや細めの苗でした。
葉っぱの出る数も3葉半ぐらいだったかな?
地元の指導では150g蒔きぐらいを推奨していたような・・・。
以前は覆いを反射式のシルバーシートを使っておりました。
最初の年は快適ですが繰り返し使っているうちに太陽の光を反射しなくなり、中の温度が上昇、発芽しない事があります。雑誌等で紹介されていますが使い方に注意が必要です。私はその原因がわかるまで数年がかかりひどい目に遭いました。
今は保温マットとラブシートのみを使用しています。