への字稲作in長野

への字稲作日誌です。

日本人と米

 

昨年は米不足による価格高騰が話題になりました。
この時ばかりはわが家が米農家であったことに感謝しました。
子どもの頃は農作業を手伝うのがつらくて嫌でした。
社会人になってからも同世代の仲間が、

「オレの代になったら田んぼなんか全部売り払ってやる。」

なんていう言葉に共感していたものです。
なんとそれが今は自分で稲作をするようになったら、とても楽しいのだから人生って分からないですね。

父が生前、「米作りはやってみると意外と面白いもんだぞ。」

と言っていたが、こんなツンと立った植物のどこが面白いんだろうと思ったものでした。

転機は父の残した一冊の本でした。

奇想天外な稲作にハマりました。

それまで人と違うことをしたがらなかった自分が変わるきっかけにもなりました。

米作りというライフワークが天から授かったことに感謝しています。

米は仏事はもちろん、神事でも大切に扱われます。

価格高騰は天からの戒めと受け止め、尊い日本の稲作がこれからも受け継がれていくことを願っています。