への字稲作in長野

への字稲作日誌です。

溝切り・への字の農薬使用量 慣行栽培への疑問

やっと溝切りをする事が出来ました。

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真ん中も入れる事が出来ました。

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手術後の痛みがぶり返すのではと心配でしたが、この程度なら大丈夫でした。

やや、チクッとした痛みはありましたが。

終わってほっとしました。

 

1本植えは茎数確認したら24本ありました。

ようやく合格ラインになりました。

 

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手前の目印棒の先が1本植えです。

 

この30aの田んぼは流し込み施肥もほぼ均一に広がり満足です。

 

もう一枚の10aの田んぼは漏水田で困りました。

現在ようやく水位が安定するようになりました。

原因はモグラによるものではないかと思います。

 

漏水でうまくいかないのが除草剤の効きが悪い事。

悪あがきして結果的に4回もの農薬を散布してしまいました。

コンバインを引き受けてくださる方にこの田んぼの米は別々に仕上げていただく事になりました。

 

漏水田は流し込み施肥にも影響がありました。

たっぷり水を保持できないのでムラになってしまったのです。

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話は戻って、今年の農薬散布は次のような結果になりました。

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圃場Bというのが問題のたんぼです。

JAで推奨する量よりも全体量が少し少ない程度の減農薬?となります。

問題が解決できそうなので、来期は全部同じ品質の米ができると思います。

 

苗箱施薬せずにイネミゾウムシにやられたりしないのかと聞かれた事があります。

多少葉っぱが傷みますが、その後中期からの急成長でまったく問題ありません。

 

前回記述したとおりイモチ防除もここ10年以上全くやらずに済んでいます。

今年のように酷暑といわれる年なら厚撒き密植でも要らないのではないでしょうか。

適度な量の穂肥施肥であればですが。

 

今、消費者サイドはできる限り安全で美味しいお米を出来るだけ安く、というのがニーズだと思います。

でも、こんな農薬を減らせる疎植への字稲作という手段があるのに、未だに父が生きていた頃と農薬散布量は変わらない。

ここは稲作農業の不思議なところだと思います。

消費者の方、生産者お方、共にこのことについて疑問を感じていただきたいと思います。