への字稲作in長野

への字稲作日誌です。

への字稲作が広まらない

 への字稲作(中期重点型栽培)はよい方法だが、なぜかさほど広まらない。

理由は簡単。JA指導では推奨されていないから。

への字の良さを理解した、よし来期から始めてみよう!なんて思っても次に大きな壁が待っている。

故・井原豊さんが本に書いているとおり始めるに当たっての最大の障害は家族です。

 

私の例で言えば、

 「そんなことやっている家がどこにある。」

 「苗をもっと植えなきゃたくさん採れないよ!」

まるで本に書いてある内容を知っていたんではないかと思うくらい同じ台詞がポンポンと飛び出してきます。

 ようやく田植えを終えると疎植にするから苗が余る。年寄りはもったいないからとどこかへ植えたがる。捨てる、植えるでもめ事になる。(^^;

 

といった具合に家庭内不和?が起こってしまいます。

 

JAさんがこんな栽培法もありますよ、とだけでも栽培指導基準に付記していただければと思います。

それで家族は安心します。

 

それにしても今年は周辺で倒伏田が目につく。

私も倒伏させてしまったので人のことは言えないが我が家より葉色の薄かった田んぼでも起きている。疎植への字にしていれば何でもなかったのに・・・。

 

恥ずかしいが私の田んぼの状況を報告します。

前述しましたように流し込み施肥をしたときに保温目的の波シートを外さなかった人災です。

倒伏しないはずのへの字稲を倒伏させてしまいました。

井原さん、ごめんなさい。

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