への字稲作in長野

への字稲作日誌です。

への字の稲、初出穂。1本植えも順調!

今日は8月1日。

ふと見たら穂がパラパラと出始めていました。

この周辺はコシヒカリ出穂予定日が8月5日頃だから、少々早い。

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もう一枚の小さな田んぼも同じくらい。

その周辺は標高が数十メートル低いので、多くの田んぼは50%ぐらいの出穂になっている田んぼが多い。

 

1本植えの茎数を数えてみました。

42本あります。

1本植えなんかダメだと決めつけている人がいるけれど、この事実を見て言ってほしいものです。

15枚目の葉っぱが伸びてきています。

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葉色もさめてきて、周囲と差が目立たなくなってきました。

(まだ、少し黒いけど)

昨年はまだこの時期もっと黒くてやばい気がしましたが・・・。(^^;

今年はへの字を始めて一番への字曲線がうまく描けた気がします。

 

V字型しか知らない人から見れば、何やってるんだろうと思われそうですが。

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手術後の経過も良いので、そろそろ草刈りしようかな。

溝切り・への字の農薬使用量 慣行栽培への疑問

やっと溝切りをする事が出来ました。

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真ん中も入れる事が出来ました。

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手術後の痛みがぶり返すのではと心配でしたが、この程度なら大丈夫でした。

やや、チクッとした痛みはありましたが。

終わってほっとしました。

 

1本植えは茎数確認したら24本ありました。

ようやく合格ラインになりました。

 

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手前の目印棒の先が1本植えです。

 

この30aの田んぼは流し込み施肥もほぼ均一に広がり満足です。

 

もう一枚の10aの田んぼは漏水田で困りました。

現在ようやく水位が安定するようになりました。

原因はモグラによるものではないかと思います。

 

漏水でうまくいかないのが除草剤の効きが悪い事。

悪あがきして結果的に4回もの農薬を散布してしまいました。

コンバインを引き受けてくださる方にこの田んぼの米は別々に仕上げていただく事になりました。

 

漏水田は流し込み施肥にも影響がありました。

たっぷり水を保持できないのでムラになってしまったのです。

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話は戻って、今年の農薬散布は次のような結果になりました。

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圃場Bというのが問題のたんぼです。

JAで推奨する量よりも全体量が少し少ない程度の減農薬?となります。

問題が解決できそうなので、来期は全部同じ品質の米ができると思います。

 

苗箱施薬せずにイネミゾウムシにやられたりしないのかと聞かれた事があります。

多少葉っぱが傷みますが、その後中期からの急成長でまったく問題ありません。

 

前回記述したとおりイモチ防除もここ10年以上全くやらずに済んでいます。

今年のように酷暑といわれる年なら厚撒き密植でも要らないのではないでしょうか。

適度な量の穂肥施肥であればですが。

 

今、消費者サイドはできる限り安全で美味しいお米を出来るだけ安く、というのがニーズだと思います。

でも、こんな農薬を減らせる疎植への字稲作という手段があるのに、未だに父が生きていた頃と農薬散布量は変わらない。

ここは稲作農業の不思議なところだと思います。

消費者の方、生産者お方、共にこのことについて疑問を感じていただきたいと思います。

 

 

西日本豪雨 手術

西日本豪雨で命を落とされた方、被害に苦しまれている方々にお悔やみ・お見舞い申し上げます。

私の住んでいる場所も河川沿いで、しかも2本の川に挟まれた地域です。

同レベルの降水量があったらひとたまりもありません。

人ごととは思えません。

 

大量の雨が降っている時期、私は鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を受け病院におりました。

今週は退院後できるだけ早く仕事復帰できるよう毎日歩いています。

道々河川を眺めているうちに、この川に土砂が崩れ落ちたらどんなことになるのだろうと思い巡らせました。

 

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もう早めに避難するしかないですね。

 

途中お寺の敷地入り口で梅のたわわに実っているのを見つけました。

 

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もったいないですね。

 

 

 

田んぼの様子も見に行きました。

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左から2番目の株が1本植えです。

分けつ20本になりました。

葉っぱも12枚目が展開しています。

入院前は周囲と葉色は同じ程度でしたが、周囲の稲は色がさめ始めています。

うちの稲はもう10日くらいは分けつが続く予定です。

 

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こんなに濃い緑ですが、いもち病防除の農薬は散布しません。

 

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溝切りをするため中央を開けておいたのですが、まだ重いものを持つことが医師に止められているので見合わせです。

 

への字中間施肥、3回目の追肥をしました。

既に反当たり8kgの窒素を投入しているが、葉色がいまいちで茎数不足になるのではと感じ、さらに追加しました。

 

反当たり硫安5kgを会社の帰りに流し込み施肥作業です。

これでトータル9kg。

 

昨年計算間違いで10kg投入してしまって半分近く倒伏してしまった。

ここが限界ラインらしい。

 

今年は天候が早くから暑くなって成長が早くなる可能性があるのですが・・・。

 

田んぼに近づくと少し臭う!

まだ藁が分解されていないようです。

 

今年は藁全量すき込みだったから。

これが分解終わってだらだら肥効が続くのも怖いがなんとなくいける気がするだけ。

 

報告忘れてました。

2回の代かきを期間をおいて実施した結果、イネ科雑草は激減しました。

コンバインのこぼれ種が発芽してきて困っていたけれど、これでひとまず安心。

(^^)

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中間施肥2回目

2回目の中間施肥は15日に実施しました。

尿素を反当たり10kg、これでトータル窒素8kg入れたことになります。

施肥から3~4日すると葉色が濃くなり始めます。

ですが今のところさほどの変化はありません。

 

今回は稲わらを酪農家に渡せず全量すき込んでしまったので藁分解に窒素が奪われているのかも・・・。

 

今回は早めに施肥したのでじっくり観察。

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1本植えの稲。

7枚目の葉っぱが出てきたところです。

 

V字型の慣行栽培は今が肥効MAXになる稲が多いです。

葉っぱも垂れ下がっています。

田植も5月上旬に行われて、今が最盛期。

 

わが家のへの字稲は10日後くらいが肥効MAXになる予定です。

寂しい稲を我慢するのもその時まで。

太茎が扇状に開いて分けつしていく姿を見ているだけで幸せな気分になります。

 

への字稲作を知らずにいたら今頃は大農家に委託して、稲作なんかやっていなかった可能性は高い!

この方法を世に出してくれた井原豊さん、農文協の皆様に感謝です。

 

 

 

 

への字の中間施肥

6月8日

有機石灰を早朝に3反歩に対して20kg入り5袋、散粒機で散布しました。

本当は6袋撒きたかったのですが出勤に間に合わなくなるので時間切れです。(^^;

その分は穂肥にまわします。

 

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今年は昨年よりも食味向上を願って1反当たり20kg増量します。

 

6月10日

硫安を反当たり20kg入り1袋流し込み施肥を行いました。

流し込み施肥は徳島のかずさんが公開されているブログを参考にさせていただきました。

ありがとうございます。

 

昨年は水口に保温用の波シートを使っていたのでうまく拡散せず、偏ってしまいました。

今年は直に流し込んでみました。

流し込み施肥は今月発売の「現代農業」にも紹介されています。

 

重い散粒機で撒かなくとも楽ちん施肥です。

勤務先からの帰り道に田んぼに水を入れる際に流し込みする事も出来ます。

朝になって水加減を見に行った頃にはちょうど良い加減に広がっています。

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今回は余った米ぬかが20kgあったのでこれも流し込みしました。

しかしこれは思ったほど拡散しませんでした。

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この部分は倒伏に気をつけなければ・・。

 

この地域、コシヒカリの出穂は8月5日頃です。

への字の中間施肥は基本、出穂45日前ですがこの辺りは寒地の部類なので50~55日前が良いようです。

 

への字稲作は元肥にすぐ肥効の現れるような施肥はしません。

初期にとれた分けつはクズ分けつになります。

農協指導では早期分けつ確保と言っていますが、研究が進んで現在そうではないことがわかっています。

 

今年はHB101も使ってみることにしました。

希釈せず30mlをいっしょに流し込んでみました。

どんな結果になるのか楽しみです。

 

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1本植えを観察します。

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こちらはようやく5枚目の葉っぱが出てきました。

 

田植を終えました

4反の田植を終えました。

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苗の出来もまあまあでした。

露地栽培の苗はどさくさの中で使ってしまいました。

あと1週間の栽培期間を設ければ問題なく使えそうな気がします。

深水にしたら消えてなくなりそうです。

 

2枚実験したんだから1枚はとっておいてどんな苗になるのか確かめるべきでした。

来年もう一度試したいと思います。

 

坪37株植えです。

これを実現できたのは井関さなえのお陰です。

井関さん、ありがとうございます。

 

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植えた時点が3葉半だと思います。

今年も定点観察します。