肥料と農薬
今年の稲作りに使った肥料と農薬を集計してみました。
結果はご覧の通り、窒素量は10kgにも達していました。
分けつが足りなくなると、慌てて追肥した結果がこの有様となりました。
※ 一発肥料ロングワイド640を使った深い意味はありません。親戚からの頂き物です。
これで流し込みにムラがあるとなれば倒伏して当然。
それにしても初めてへの字を試したときは、窒素換算で反当たり4kgで結構真っ黒になった。
施肥のタイミングは6月20日。なぜこんなに効き目がわるくなってしまったんだろう。
リン酸施肥量が少なかったかな。
来期の課題にします。
農薬は除草剤のみ使用しました。
一度は無農薬栽培を目指し、岡山の赤木歳通さんの菜の花稲作を試しました。
結果は諸々の条件を満たすことが出来ず失敗に終わりました。
今でもこの菜の花稲作はあきらめがたく、素晴らしい方法だと思っています。
赤木さんも井原豊さんの影響を大きく受けた方です。
井原さんは無農薬まで踏み込んでいなかったと思いますが、赤木さんは、このへの字を無農薬有機栽培にまで発展させた功労者だと思います。
さて、への字で減農薬を実現させるとJAの農薬売り上げが減ってしまいます。
その代わり良食味のお米が出来上がります。
地区のみんなで取り組めばそこはブランド米の産地になるのではないかと考えますがいかがでしょうか。
への字稲作が広まらない
への字稲作(中期重点型栽培)はよい方法だが、なぜかさほど広まらない。
理由は簡単。JA指導では推奨されていないから。
への字の良さを理解した、よし来期から始めてみよう!なんて思っても次に大きな壁が待っている。
故・井原豊さんが本に書いているとおり始めるに当たっての最大の障害は家族です。
私の例で言えば、
「そんなことやっている家がどこにある。」
「苗をもっと植えなきゃたくさん採れないよ!」
まるで本に書いてある内容を知っていたんではないかと思うくらい同じ台詞がポンポンと飛び出してきます。
ようやく田植えを終えると疎植にするから苗が余る。年寄りはもったいないからとどこかへ植えたがる。捨てる、植えるでもめ事になる。(^^;
といった具合に家庭内不和?が起こってしまいます。
JAさんがこんな栽培法もありますよ、とだけでも栽培指導基準に付記していただければと思います。
それで家族は安心します。
それにしても今年は周辺で倒伏田が目につく。
私も倒伏させてしまったので人のことは言えないが我が家より葉色の薄かった田んぼでも起きている。疎植への字にしていれば何でもなかったのに・・・。
恥ずかしいが私の田んぼの状況を報告します。
前述しましたように流し込み施肥をしたときに保温目的の波シートを外さなかった人災です。
倒伏しないはずのへの字稲を倒伏させてしまいました。
井原さん、ごめんなさい。
溝切り2回目
9月3日(日)晴れ
収穫前にもう一度溝切りを行いました。
例年、水はけの悪い場所だけですが。
収穫は毎年近くの精米屋さんにコンバインと乾燥調整をお願いしています。
昨年は雨降りの日が多くて圃場が乾かないうちにコンバイン収穫が決行されました。
その後の均平作業はなかなか大変です。
今年も雨降りが多いので早めの対策です。
溝切り機の操作もようやく慣れてきました。
思わぬ方向に進んでしまうのを力ずくで直したり・・・。
何のことはない、バイクと同じで左に少し傾ければ左に進むんですね。
畦との間を開けすぎたかなと思いましたが溝を切るちょうどいいスペースとなりました。
稲の根っこを痛める事なくて良かったです。稲株ギリギリに切ると倒伏するはずのない稲なのに傾いてくる事がありますね。
そろそろ畦草をからなくては。
彼岸花も開花しました。前回の草刈りでは早めに咲いた彼岸花を他の草と一緒に刈ってしまいました。
倒伏の始まり?
8月24日
一番葉色の濃かったところがやや傾いてます。まあ、こんな濃い稲でこの程度は良しとするか・・・。(^^;
あちこちで倒伏が始まっています。
それでも出来るだけ被害を小さくすべく、間断かん水は行っています。
土を少し固めようと乾かしたり水を入れたり。
この水が一番必要なときに丘なんか出していちゃだめだ!なんて言われた事もあったけど、そんな事はない。毎年順調に穂は垂れます。
中干しをしっかりやった稲はガブガブの水で干したときに出た畑根を死なせる事になるから逆効果。
むむ!この足跡はサギか鴨の足跡。鴨かも・・・。
ときどき猫の足跡も。
ここに溝を切っておいたんだけど消滅してしまいました。
もう一度切っておこうかと考えております。
出穂100%
8月17日(木)
穂は100%近くまで出そろいました。
この頃雨がたびたび降っています。
葉色の濃いところ、倒伏が心配されましたが期待に反して?まだしっかり立っています。
この色で慣行栽培(密植V字型稲作)だったら間違いなく倒伏しています。
疎植にすると茎が太くなるので少々な事で折れないようです。
倒れる稲はこんな小雨に濡れただけで傾き始めます。
定点観察をしていた稲株、茎数は先日数えて44本でした。
実際に出た穂の数を数えてみると42本ありました。
ほぼ全部に穂が出た事になります。