inekitiemon’s blog

への字稲作日誌です。慣行栽培をされている方、これからへの字稲作を始めてみようと考えておられる皆様に少しでも関心を持っていただけたら幸いです。

菜の花稲作(緑肥稲作)に挑戦したときの事

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久しぶりに投稿します。

これは今年の2月4日に撮影した浅間山です。

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平成17年の今頃、岡山の赤木歳通さんの菜の花稲作に共鳴して、この時期に菜の花などの播種作業をしたことがありました。

元肥として鶏糞150kg/反散布。

AM 9:30頃作業を始めたが吹雪気味で一旦中止。

PM 1:00再開、3:00近くに終了と記録にあります。

 

への字稲作を始めて2年目の事でありました。

今はもうこんな無茶は出来ません。

2月14日 種まき前の耕起をしようとトラクターで作業を始めようとしましたが土が凍っていてローターリーがはじき返されてしまいこの作業は断念しています。

 

手順は基本と違うがここでタネを播種しました。

何が有効なのか分からなかったので、菜の花1kg、キカラシ3kg、ライ麦4kgを

30aの田んぼに播種しました。

 

しかしこれは暖地の播種タイミングだったので当然春先になってもどこに芽が出たんだろうというような、寂しい生育状態でした。

 

このような菜の花や麦などの茂った生草を代かき前の田んぼにうない込み、この有機物が腐食して発生する有機酸が雑草の発芽を阻害します。

 

そうすることによって全く農薬を使わず草取りもしない完全有機栽培となるはずでした。

 

しかし、寒地の菜の花稲作(緑肥稲作)は難しかった。

 

それでも緑肥は生育不十分だったが次の手段で田植直後に生の米ぬかを散布するという方法がありました。

これも緑肥と同じように分解するとき有機酸を発生して同じ効果を得ることが出来ます。

 

 ※ この原理を利用した稲作を民間稲作研究所で考案しています。

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inekitiemon.hatenadiary.jp

 

この年は米ぬかをJAより入手して100kg/反散布することが出来ました。

ホタルイが少し目についたがまあまあの出来でした。

ここで少し気を抜いたのがいけなかった。

 

寒地の緑肥は播種時期を秋にすべき、ということが分かったので(当然だけど・・。)再度チャレンジしました。

 

ここで問題がひとつ、長野は収穫が遅かった!

大抵の農家は稲刈りが10月で新米を手にできるのは11月初めぐらいになります。

 

それから急いで播種を行っても早くて11月中旬。

播種ベストタイミングより1ヶ月も遅い!

春先の菜の花、麦は案の定ショボい出来となってしまった。

前年はここで米ぬかを用意できたがなぜかその年からJAは注文をとらなくなってしまった。

菜種かすを使う手もあったが高価だったしその時は思いつかなかったのかも知れません。

この年はホタルイが大発生、収穫も半分以下になり家族から大ブーイング、無農薬禁止令が出てしまった。

 

菜の花稲作を長野のような寒地で成功させるには次のような条件が必要だと思います。

 

  1. 収穫は9月下旬から10月初めには終え、緑肥(例えば菜の花)の播種作業
  2. 深水管理が必要なので畦は30cmの高さに
  3. 田植機はポット苗田植機で

2.の深水管理はヒエを抑えるのに必要です。

私の田んぼは20cmしかないので再チャレンジするなら改善が必要かも。

 

3.は一番の障害!

マット苗を使っていますが植え付けするとき根が切れてしまうので活着が遅く、雑草の力に負けてしまう。

 

さらに4番目として田植は暖地と同様、6月にするのが良いのではないかと考えています。

田植が普及する前はこの地方も6月が田植でした。

5月では低温のため有機酸が充分得られない。

たとえ菜の花などの緑肥が大量に茂っても失敗する可能性がある。

6月なら暖地に負けない暑い日もありますよね。

 

今年は苗をビニールハウスの外で育てたら、いつが植頃になるのか実験しようと思います。

もちろん苗箱は1~2枚。

それによって田植の時期を考えてもいいのではないかと・・・。

 

すぐに緑肥稲作をしようとしているのではない、がこれは苗作りのコストダウン実験です。(^^;

ビニールハウスを使う苗作りはコストが高い!(1枚1,000円)

 

 

 

 

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

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今年も常識にとらわれる事なく、可能な限り安全で更に良食味の米作りを目指していきたいと思います。

 

はざかけ格納庫の屋根補修をしました

 今年の悪天候続きで今年収穫した米はまだ乾燥、もみすり作業が終わらないとの事。

JAの皆さんなどはまだ夜遅くまで作業しておられるようでご苦労様です。

 

 悪天候と言えば秋口ににものすごい強風が吹いた事で、はざかけが倒れる被害が出るという珍しい年になりました。

 わが家の農作物は運良く被害を免れましたが、小屋などはトタンがが引き剥がされ、大変です。

 

 放っておくと少し風が吹いただけでカタカタバタンバタンとうるさいので補修をしています。

 

 今日ははざかけ格納庫の屋根を補修しました。

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バタンバタンと音を立てていたトタンを放っておいたら外れてしまいました。

 

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こちらは剥がれています。

 

とりあえず外れている箇所を交換します。

 

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用意するものは波トタン、留め具(フック)、電気ドリル、ドリル刃5mm、トタンを切るハサミです。

 

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必要な長さにカットするため寸法を確認します。

そしてカットする位置に目印をして切ります。

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鉄骨の枠に差し込み、フックの入る穴を開けます。

 

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下の写真のようにフックを引っかけたいわけですね。

 

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うまくいくとこのように引っかける事が出来ます。

 

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失敗するとこのように穴を開け直さなくてはいけません。↓ (^^;

 

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ようやく必要な分だけ交換完了です。

午後5時頃ですがもう暗くなって来ました。

トタンを追加購入したりして時間がかかってしまいました。

寒い!!!

 

冬耕 稲わらの処理

11月12日

 

前日は雨でしたが、なかなかチャンスが巡ってこないので冬耕作業をしました。

 ベーラーによる藁束結束作業をあきらめ全量すき込みました。

藁の腐食を促進させるため反当たり7kgの尿素を振りました。

 

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 耕起してみると、なかなか藁土に包み込む事ができない。

今回はベーラー用に藁をカットされていて、容積が膨らんでしまっているのが原因です。

この田んぼは2回耕転させました。

次の田んぼは深めにロータリーを一段階速くさせて2度手間をかけずに済ませました。

 ロータリーはゆっくりで、こごりを大きめにしたいところですが致し方ないと思いました。

 

周囲の田んぼでは連日のように藁が焼かれています。

藁にはケイ素が大量に含まれているのになぜ燃やしてしまうのでしょうか。

もったいない事です。

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翌年またケイ酸カリなどの高価な資材を買い込むのはなぜなのか 

11月に入っても悪天候で稲刈りをする事が出来ない田んぼ、まだ結構あります。

 

晴れたからすぐ刈れば良さそうですが水が引けないのでコンバインが入ったら最後、ぐしゃぐしゃになってしまうのだそうです。

 

もうあきらめ気分の農家は多いようです。

 

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今年は稲作名人と言われる人でも倒伏されたケースがあるほど難しい年でした。

 

 わが家も運良く収穫できましたが、ワラをベーラーで束ねてもらう作業がやってもらえない事になりました。

理由はやはり田んぼにいつまでも水がたまっていたので、ワラが腐り始めているのがその理由です。

 

 ワラは群馬県酪農家に引き取ってもらうのですが、腐り始めたワラを牛が食べると下痢を起こしてしまいます。

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このまま今年はトラクターで全量すき込む事にしました。

 

ところで刈り取りが遅れたイネは水に長く浸かっていると発芽してしまい大損害になるのではないかと思います。

 

こんな時農家が加入している「のうさい保険」は役に立ってくれるのでしょうか?

のうさいの保証が下りて助かったという話は聞いた事がない。

こんな時こそ救済お願いします!

 

 

食味検査結果が届きました

 今年の新米コシヒカリ食味検査の結果が届きました。

毎年、栃木県にある民間稲作研究所に測定をお願いしています。

 

 

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昨年の評価値は77点でした。

1ポイント下がりましたが、ほぼ同レベルを維持できたことになります。

一部倒伏したことを考えると、さほど下がらなくて良かったです。

 

次回の目標は80を超えたいです。

食べて頂いたお客さんには満足のコメントを頂き感謝しています。

 

JAでは米の等級を知らせてくれます。

同割れや異物、粒ぞろいが採点の対象になるのですが美味しさとはほぼ無関係です。

JAでも食味値を農家に示せば意識はずいぶんと変わると思います。

今、農家のほとんどの人が1反あたり何俵採れたかを競っています。

 

お米を買う消費者は安全性や美味しさを求めているのに・・・。

 

台風21号の被害

  10月22日に通過した台風21号の被害は結構大きかった。

刈ったイネをはざかけにしていた田んぼは強風にあおられて大変なことに・・・。

こんな光景があちらこちらで見られます。

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こんな光景を見るのは初めてです。

長野県は台風の被害をあまり受けない地方なのでショック!

 

長雨のせいでコンバインの作業が終わらないところも・・。

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倒伏したまま何日も経過しています。

あまり長く水に浸かっていると籾が発芽してしまいます。

 

こんな風に。↓

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これはわが家のイネで収穫直前に水浸しになったところから見つけたものです。

もう根っこが出ています。

見つかったのはこれで全部。ほっとしました。

わが家のイネが収穫できたのは10月11日。翌日から長雨が始まったので間一髪です。

 

これは私のビニールハウス。

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今年買ったばかりのビニールがボロボロです。

以前は2年に一度買い換えていましたが、近年天候が荒れて1年しか持ちません。

こんな小さなビニールハウスですが、張り替えに2万円くらいかかります。

 

 イネ苗代のために作るのですがJAに苗を頼むと1枚1,000円近くかかります。

ビニールハウスによる育苗コストは高い!

 

ビニールハウスによる育苗をやめて露地栽培が出来れば大幅コスト削減になります。

来年は1~2枚の苗箱を使ってプール露地育苗の実験をしてみようかと思います。

 

 現在1箱80~90g撒きで播種していますが、以前のように60~70g撒きにして成苗とすれば昔のように6月に入ってからの田植えでもよいのでは・・。

 

 このあたりの田植えは5月中旬あたりがほとんどです。

5月終わり頃なんかに田植えしただけで「今年はイネを作らねえつもりかと思った」なんて言う人があるくらい。

それを6月に伸ばしたら・・・。うーん勇気が要るなあ。

 

まあ、とりあえず田んぼの隅の一角でまずは試してみようっと。